昭和30年(1955年)創業、昔ながらの素朴なたたずまいの老舗麺処「手打ちきしめん 芳乃家」。うどん、そば、中華そば、丼、定食とメニューは豊富。
きしめんの麺は、幅が広いのが特徴だが、通常8~15mm程をはるかに超える40mm程の麺幅のきしめんが食べられると一躍有名になった。
麺は幾度か全体重をかけて足で練り込んだ後に一晩熟成させて、2日間かけて作る。柔らかく、ペラペラではなく厚みも少しあり、もっちりとした触感で、食べごたえがある。ムロアジからとった出汁に溜まり醤油を合わせたツユは、濃い色をしているが、見た目と違い、さらっと甘めの奥深い味。
「あんかけきしめん」は熱々の餡の具にしいたけ、かまぼこ、麸、ほうれん草が入っている。「味噌煮込みきしめん」、通常の出汁に鶏ガラをプラスした「カレーきしめん」もあり、うどんの代わりにきしめんで名古屋の味を楽しめる。