町屋の粋な佇まいの知る人ぞ知る穴場の名店。昭和6年に創業した料亭「香楽」の分店で、茶屋だった建物を利用して昭和44年にひらいた。席はすべて畳敷きの個室で、歴史を感じさせる和の空間。料理はコースのみの完全予約制。
名物の「楽鍋」は、八丁味噌ベースの味噌ダレを鶏スープで割り、名古屋コーチンをぐつぐつ炊いて仕立てた味噌鍋。秘伝の味つけは創業時から変わらず、黒光りする平鍋も当時特注したものを使用しているという。
黒っぽいつゆは濃く辛そうに見えるが飲んでみると、ふくよかな甘さでコクがある。コーチンはモモ、ムネ、手羽、肝、砂肝、心臓の部位を使い、ぷりぷりとした歯ごたえからしっかりした旨みが口に広がる。
最後の締めは、煮込んでつゆの甘みを吸ったきしめん。コースは、付き出し、霜ふり、きしめん、ご飯、香の物、果物がつく。かしわ料理、魚料理の会席もある。
席はすべて個室
完全予約制
サービス料15%